六本木のバー内装・店舗デザインのポイント・事例

六本木でバーを開業・改装する際は、内装の雰囲気だけでなく、カウンターの使いやすさや客席の配置、深夜営業に必要な防音・安全対策も考えておくことが大切です。落ち着いてお酒を楽しむバーと、音楽や会話でにぎわうバーでは、適した店舗デザインも異なります。

また、六本木では外国人客や接待・会食での利用を想定する店舗もあり、客層に合った空間づくりが求められます。この記事では、六本木のバーの店舗デザイン事例を紹介するとともに、設計時に押さえておきたいポイントやデザイン会社の選び方を解説します。

六本木のバー店舗デザイン事例

バーの雰囲気は、カウンターの形状や照明、内装に使う素材によって大きく変わります。ここでは、六本木にあるバーの施工事例を3件紹介します。それぞれの営業スタイルに合わせて、どのような工夫が取り入れられているか見ていきましょう。

バー 六本木|MASS & HACHI

MASS & HACHIが設計した六本木のバーの店舗内装
画像引用元:MASS & HACHI公式HP
(https://www.mass-hachi.com/barroppongi)

弧を描くカウンターを中心に
音楽を楽しむ空間をつくる

六本木のテナントビル内にあるバーの内装事例です。MASS & HACHIが設計を担当し、2022年に完成しました。店主が歌い手であることから、店内の中央には弧を描く大きなカウンターを配置。カウンターを囲む空間全体をステージとして捉え、店主とお客様が一緒に音楽を楽しめるよう設計されています。

壁面には三角形のリブパネルを取り入れ、個室席には有孔パネルを採用しています。素材の凹凸で空間に変化をつけながら、音響面にも配慮しているのが特徴です。カウンターの形状や壁面の仕上げを、音楽や会話を楽しむスタイルに合わせて設計している点は、バーならではの空間づくりの参考になるでしょう。

Shamrock by Abbot’s Choice|ビクトリアンクラフト

Shamrock by Abbot’s Choiceの英国・アイリッシュパブを意識した店舗デザイン
画像引用元:ビクトリアンクラフト公式HP
(https://vcdesign.co.jp/portfolio-archive/abbot-choice/)

英国パブの雰囲気と
交流しやすい客席を両立

六本木7丁目にある「Shamrock by Abbot’s Choice」は、ビクトリアンクラフトがデザイン・設計・施工を担当した約33坪のパブリックバーです。英国やアイルランドのパブをイメージした、にぎやかで親しみやすい空間が特徴。店名を入れたオリジナルのパブミラーなど、細部にもこだわりが見られます。

店内では、ローテーブル席の床をハイスツールエリアより一段高くし、座っている人と立っている人の目線が近くなるよう工夫しています。イベント時にも店内全体で一体感を楽しめる配置です。客席の高さやレイアウトを工夫し、お客様同士が自然に交流できる空間をつくっている点は、にぎやかなパブやバーを計画する際に参考になります。

No.4(ナンバーフォー)|株式会社リョーズワークス

六本木のバーNo.4のカウンターと照明を使った店舗内装
画像引用元:株式会社リョーズワークス公式HP
(https://www.ryos-works.com/works/659.html/)

カウンターと間接照明で
落ち着いたバー空間を演出

六本木7丁目の地下1階にあるバー「No.4(ナンバーフォー)」は、株式会社リョーズワークスが設計・施工を担当した店舗です。店内には洋酒のボトルを並べた棚を設け、カウンターと間接照明を組み合わせることで、落ち着いたバーらしい雰囲気を演出しています。

内装の仕上げだけでなく、空調ダクトや給排水、厨房設備、照明器具、スピーカーの配線なども施工しています。内装デザインと営業に必要な設備をまとめて計画している点が特徴です。地下店舗や限られた広さのバーでは、設備の配置が使いやすさにも影響するため、参考になる事例といえるでしょう。

六本木でバーを設計する際のポイント

バーの店舗デザインでは、お客様にどのような時間を過ごしてもらいたいかを考えることが大切です。カウンター越しにスタッフとの会話を楽しむバー、グループでゆっくり過ごすバー、音楽を楽しむバーなど、営業スタイルによって適したレイアウトも異なります。店舗のコンセプトに合わせて、カウンターや照明、設備の配置を検討しましょう。

カウンターの形状とスタッフ・お客様の動線を考える

バーの中心となるカウンターは、その形状によって店内の雰囲気や使いやすさが変わります。一直線のカウンターはスタッフの動きを整理しやすく、L字型や曲線型は、お客様同士やスタッフとの距離感を調整しやすいのが特徴です。席数だけでなく、どのような接客をしたいかも考えて形状を決めましょう。

カウンター内では、ドリンクの提供やグラスの洗浄、酒類や備品の出し入れなど、さまざまな作業が発生します。スタッフが無理なく移動できる通路幅や、製氷機・シンクなどの設備配置も重要です。スタッフの作業のしやすさと、お客様が心地よく過ごせる距離感を両立することが、カウンター設計のポイントになります。

照明と素材でバーの雰囲気を演出する

バーでは、照明の明るさや色によって店内の印象が大きく変わります。落ち着いた雰囲気をつくりたい場合は、間接照明やペンダントライトを取り入れ、カウンターやテーブルを柔らかく照らす方法があります。ボトル棚をライトアップすれば、バーらしい雰囲気も演出できるでしょう。

ただし、暗さを重視しすぎると、メニューや段差が見えにくくなることがあります。お客様が移動する通路や、スタッフが作業する場所には十分な明るさを確保しましょう。雰囲気をつくる照明と、安全に利用するための照明を使い分けることで、落ち着いた空間と使いやすさを両立できます。

バックバーの収納と作業スペースを確保する

バーでは、グラスや酒類、製氷機、冷蔵庫など、営業に必要なものが数多くあります。特にバックバーの収納は、店内の見た目だけでなく、スタッフの作業効率にも関わります。ボトルをディスプレイとして見せる棚と、頻繁に使う道具を収納する場所を分けて考えましょう。

カウンター内が狭すぎると、スタッフ同士がすれ違いにくくなり、ドリンクの提供に時間がかかることもあります。機器の寸法だけでなく、扉の開閉や道具の出し入れに必要なスペースも確認しましょう。実際の作業の流れに合わせて設備や収納を配置することが大切です。

深夜営業に必要な防音・安全設計

六本木で深夜営業を行うバーでは、音楽や会話による騒音への配慮に加え、照明や避難経路などの安全対策も欠かせません。また、営業形態によって必要な届出や設備の条件が変わる場合もあります。物件を選ぶ段階から、設計会社や関係機関に相談しておきましょう。

音楽や会話が外部に伝わりにくい遮音・吸音計画

音楽を流すバーや会話でにぎわう店舗では、隣接するテナントや建物の外への音漏れに注意が必要です。壁や天井の防音性能だけでなく、入口の扉や換気ダクトなど、音が伝わりやすい場所も確認しましょう。既存物件の場合は、建物の構造によって対応できる範囲が異なります。

また、店内の音の反響を抑えるために、吸音材や凹凸のある内装材を使う方法もあります。ただし、室内の響きを整える吸音と、外への音漏れを防ぐ遮音は目的が異なります。店内の音響環境と周囲への音漏れを分けて考え、それぞれに必要な対策を行うことが大切です。必要に応じて音響や防音の専門業者にも相談しましょう。

避難経路と防火・安全性を確認する

バーでは、落ち着いた雰囲気を演出するために照明を暗くしたり、客席を間仕切りで区切ったりすることがあります。しかし、デザインを優先しすぎず、安全に移動できる通路や避難経路を確保することも大切です。特に地下店舗や個室の多い店舗では、緊急時に迷わず避難できる配置を考える必要があります。

消防設備や内装材に関する条件は、建物の用途や規模、店舗の設計によって異なります。工事が始まってから大きな変更が必要にならないよう、管理会社や所轄の消防署などに早めに相談しましょう。内装デザインを考える段階から、防火・避難に必要な条件を取り入れておくことが重要です。

換気・空調と設備容量を事前に確認する

バーでは、客席の人数や厨房設備、照明などによって店内の温度や空気の状態が変わります。特に地下店舗や窓の少ない物件では、十分な換気ができるか確認しておきましょう。厨房機器や製氷機、冷蔵庫などを設置する場合は、必要な電気容量も把握しておく必要があります。

また、空調設備の位置によっては、一部の席にだけ強い風が当たったり、店内の温度にむらができたりすることもあります。客席の配置や天井の高さも踏まえて、設備の位置を決めましょう。長時間滞在するお客様が快適に過ごせる空調・換気環境を整えることも、バーの店舗づくりでは大切です。

外国人客やVIP客を想定した客席計画

六本木では、外国人客やビジネスでの会食、接待など、幅広い利用シーンを想定するバーもあります。どのようなお客様に、どんな時間を過ごしてもらいたいかによって、必要な客席の種類や配置は変わります。主な客層を整理したうえで、店内のレイアウトを考えましょう。

カウンター席とテーブル席を利用シーンで使い分ける

バーには、一人で静かにお酒を楽しみたいお客様もいれば、友人や同僚と会話を楽しみたいグループもいます。カウンター席はスタッフとの会話を楽しみやすく、テーブル席は複数人でゆっくり過ごしやすいのが特徴です。店舗の広さや想定する客層に合わせて、席の種類と数を決めましょう。

例えば、カウンター中心のバーでも、一部にソファ席やテーブル席を設ければ、異なる利用シーンに対応できます。ただし、席数を増やしすぎると通路が狭くなり、お客様やスタッフが移動しにくくなるため注意が必要です。来店人数や過ごし方を想定し、無理のない客席構成にすることが大切です。

VIP席や個室ではプライバシーを確保する

接待や会食での利用を想定するバーでは、周囲の視線や会話の聞こえ方に配慮した客席も検討しましょう。ソファ席を壁際に配置したり、席の間隔を広めに取ったりすることで、落ち着いて会話を楽しめる空間をつくれます。完全個室を設ける場合は、換気や避難経路などの条件も確認が必要です。

また、VIP席はプライバシーだけでなく、スタッフがサービスしやすい配置も大切です。奥まった場所に設ける場合でも、ドリンクや料理を運ぶ動線が長くなりすぎないようにしましょう。お客様が周囲を気にせず過ごせることと、スタッフがスムーズに接客できることの両方を考えて設計します。

外国人客にも分かりやすい案内・サインを設ける

外国人客の利用を想定するバーでは、店内の案内やメニューの分かりやすさも重要です。入口のサインやトイレの案内などに英語表記やピクトグラムを取り入れれば、初めて訪れるお客様も利用しやすくなります。

また、カウンター席やテーブル席の位置が分かりやすく、入口から迷わず移動できるレイアウトも大切です。ただし、案内表示を増やしすぎると、せっかくの内装の雰囲気を損なうことがあります。言葉による案内と、直感的に分かりやすい空間づくりを組み合わせることで、デザイン性と使いやすさを両立しましょう。

六本木でバーに強いデザイン会社を選ぶポイント

バーのデザイン会社を選ぶ際は、完成写真の雰囲気が好みに合うだけでなく、カウンターの設計や照明、音響、設備計画まで対応できるかを確認しましょう。六本木での施工経験に加え、自店の営業スタイルに近いバーを手掛けているかも比較したいポイントです。

六本木・東京都内でのバー施工実績を見る

まず確認したいのは、バーやラウンジ、パブなどの施工実績です。同じ飲食店でも、バーではカウンターの使いやすさや照明による演出、音響への配慮などが求められます。施工事例を見る際は、客席の配置やバックバーの収納、設備の設置方法にも注目しましょう。

六本木や東京都内での施工実績があれば、地下店舗やテナントビル内など、自店に近い条件での経験を確認できます。ただし、会社の所在地や施工エリアだけで判断する必要はありません。自店と似た営業スタイルのバーを手掛けた経験があり、どのような工夫を取り入れてきたかを比較することが大切です。

防音・照明・設備計画まで相談できるか確認する

バーでは、内装デザインと設備計画をまとめて考える必要があります。例えば、スピーカーや間接照明の設置場所によって、天井や壁の仕上げが変わることがあります。厨房設備や空調、換気についても、物件の条件を踏まえて計画しなければなりません。

特に深夜営業を予定している場合は、防音対策や必要な届出、設備の条件について、どこまで相談できるか確認しておきましょう。防音や音響の専門業者と連携できる体制があるかも、会社選びの判断材料になります。見た目のデザインだけでなく、営業に必要な設備も含めて提案できる会社を選ぶことが大切です。

自店の規模や営業スタイルに近い事例を比較する

バーといっても、カウンター中心の小規模店から、テーブル席や個室を備えたラウンジまで、さまざまな形態があります。広い店舗のデザインを、10坪前後の物件でそのまま再現するのは難しい場合もあるため、自店に近い広さや席数の施工事例を確認しましょう。

また、静かにお酒を楽しむバーと、音楽や会話で盛り上がるバーでは、必要な設備や客席の配置も異なります。相談する際は、主な客層や希望する雰囲気、営業時間、接客スタイルなどを具体的に伝えましょう。完成イメージだけでなく、実際の営業方法まで考えられた提案かを確認することが重要です。

見積もりの範囲と開業までのスケジュールを確認する

バーの内装工事では、カウンターや造作家具の製作、照明、空調、給排水、防音工事など、さまざまな費用が発生します。見積もりを比較する際は、総額だけでなく、どの工事が含まれているのかを確認しましょう。音響設備や家具、看板などが別途費用になる場合もあります。

また、開業日が決まっている場合は、設計・施工の期間に加え、必要な許可や届出、設備の確認にかかる時間も考慮しておきましょう。物件の契約前から相談できるか、工事中に変更が発生した場合はどう対応するのかも確認が必要です。予算と開業スケジュールの両方を踏まえ、無理のない計画を提案できる会社を選びましょう。

TENPosi Tokyo編集チームの
まとめ

六本木でバーをデザインする際は、内装の雰囲気だけでなく、どのようなお客様に、どんな時間を過ごしてもらいたいかを考えることが大切です。カウンターを囲んで音楽や会話を楽しむバー、にぎやかなパブ、落ち着いてお酒を味わうバーなど、営業スタイルによって適した客席や照明も変わります。

また、深夜営業を予定している場合は、防音や避難経路、換気・空調などの設備条件も確認しておく必要があります。バーならではの雰囲気を表現しながら、営業時の使いやすさと安全性も考えられるデザイン会社を選び、物件の条件に合わせて計画しましょう。

当メディアでは、バーをはじめ、飲食店やアパレルショップ、美容室、クリニックなど、実現したい空間に合わせて東京の店舗デザイン会社を紹介しています。六本木で開業・改装を検討している方は、依頼先選びの参考にしてみてください。

「実現したい空間」で選ぶ
東京の店舗デザイン会社3選

東京エリアで店舗デザイン・内装設計に対応しているおすすめの会社を事例の多い空間別に厳選しました(※)。

リラクゼーション系
店舗のデザインなら
エステサロン
美容室
クリニック
東京の事例 19件
タクトデザイン工房
リラクゼーション系店舗のデザイン
引用元:タクトデザイン工房公式HP(https://www.takt-design.net/result/salon/17731/)
おすすめの理由
  • 天然素材の床材や壁材、輸入建材によるオリジナル什器や特注家具を組み合わせ、リラックス空間を演出
  • 代表が10年以上の店舗経営の経験を持ち、集客やリピートにつながる「顧客がやすらげる空間」を設計
オペレーション系
店舗のデザインなら
居酒屋
ラーメン
チェーン飲食店
東京の事例 27件
TRUST
オペレーション系店舗のデザイン
引用元:TRUST公式HP(https://ideal-shop.jp/works/2018/02/19/4075/)
おすすめの理由
  • 特に飲食店の施工実績が豊富で、入店・注文・配膳・会計・退店に至るまでのスムーズな動線を設計。
  • 床材・壁材なども耐久性や清潔感を考慮した素材を選定。長期的な修繕コストや日々の清掃にかかる手間を削減する。
エンターテイメント系
店舗のデザインなら
娯楽施設
商業施設
特別展
東京の事例 15件
乃村工藝社
エンターテイメント系店舗のデザイン
引用元:乃村工藝社公式HP(https://www.nomurakougei.co.jp/achievements/page/namco-tokyo/)
おすすめの理由
  • 映像、照明、音響など演出技術に特化した専門部隊が在籍。初期から「建築」「演出」を統合したデザイン設計を提案する。
  •    
  • 手掛けた施設の顧客動線、エリアの滞在時間、SNS拡散率などのデータを収集・分析。数字に基づく運営が可能に。

※東京エリアの事例数は各社公式サイトの掲載情報を基にした編集チーム調べ(2026年1月15日時点)

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