池袋で店舗デザインを考える際は、内装の雰囲気だけでなく、どのようなお客様に、何を目的に利用してもらいたいかを明確にすることが大切です。買い物の途中に気軽に立ち寄れる店舗と、予約やイベントを目的に訪れる店舗では、入口の見せ方や受付、店内のレイアウトも変わります。
この記事では、池袋にあるサロン・カフェ・物販店のデザイン事例を紹介するとともに、エリアや物件の特徴を踏まえた設計のポイント、内装費用、店舗デザイン会社の選び方を解説します。
池袋にある3つの店舗を例に、それぞれのデザインの特徴を紹介します。受付のデザインにこだわったサロン、コラボ企画を展開するカフェ、商品を実際に試せる物販店など、業態ごとの工夫に注目してみましょう。

南池袋にある「プレミアムスリムボディ池袋店」は、タクトデザイン工房が設計・施工を担当したエステサロンです。受付には淡い柄の壁面と濃い色のカウンターを組み合わせ、カウンター前面には石目調のパネルを採用。店名のサインを照明で照らし、球形の照明も取り入れています。
明るい壁と濃い色の床・カウンターのコントラストが、空間にメリハリを生んでいます。お客様が入店して最初に目にする受付で、サロンの雰囲気を印象づけているのが特徴です。サロンの内装を考える際は、こうしたデザインに加え、受付から施術室への動線やプライバシーへの配慮も大切になります。

南池袋公園前にある「TOWER RECORDS CAFE 池袋店」は、ラックランドが内装・設備・厨房の設計・施工を担当したカフェです。木を取り入れた明るい店内には、壁沿いのベンチ席とテーブルを配置。壁面には大型モニターも設置されています。
店舗公式サイトでは、作品やアーティストなどとのコラボ企画が案内されています。カフェとしての居心地のよさと、コラボ企画を楽しめる空間づくりを組み合わせているのが特徴です。イベントや期間限定企画を行う店舗では、映像の見やすさや客席の配置に加え、受付や物販の動線も考える必要があります。

「ビックカメラ 池袋西口 IT tower店」は、乃村工藝社グループが構想から実装まで携わった体験型店舗です。デザイン・設計や制作・施工などは、グループ会社のノムラメディアスが担当しています。食・衣・住をテーマに、家電や雑貨を実際の生活シーンと結びつけた売場が特徴です。
店内には調理家電や美容家電を試せるスペースがあり、家具と家電を組み合わせた展示も設けられています。商品の使い方をイメージしながら、実際に試して比較できる売場づくりは、物販店の参考になるでしょう。小規模な店舗でも、商品を試せる台を設けたり、関連商品をまとめて展示したりするなど、取り入れられる工夫があります。
池袋には、買い物や飲食、娯楽など、さまざまな目的で人が訪れます。人通りの多さだけで出店を判断するのではなく、お客様がどのようなきっかけで来店し、店内でどう過ごすのかを考えることが大切です。
買い物の途中に気軽に立ち寄ってもらいたい店舗では、通りから商品やメニューが見え、自然に入店できる入口が理想的です。窓から店内を見渡せるようにしたり、代表的な商品を店頭に並べたりするなど、入店前に店舗の特徴を伝える工夫を考えましょう。
一方、予約制のサロンやイベントを目的に訪れる店舗では、建物入口からの案内や受付の分かりやすさが重要になります。来店目的に合った入口と受付を設け、初めてのお客様でも迷わず利用できるようにすることが大切です。予約客と買い物客の両方が訪れる店舗なら、入口や受付に人が集中しない配置も検討しましょう。
物販店では、商品を手に取って比較したり、使い心地を試したり、スタッフに相談したりする時間も買い物の楽しさにつながります。商品をきれいに展示するだけでなく、実際に試せる場所や、立ち止まってゆっくり選べるスペースも確保しましょう。
サロンならカウンセリング、飲食店なら料理の説明など、お客様との接点は業態によって異なります。サービスを体験する人と、店内を移動する人の動線が重ならないようにすることがポイントです。また、電源や水、鏡、使用した商品を戻す場所など、必要な設備を事前に整理しておけば、開業後の追加工事も防ぎやすくなります。
コラボ企画や期間限定商品を扱う店舗では、企画が変わるたびに展示物や商品の数、売場のレイアウトも変わります。開業時の配置だけを前提に什器を固定してしまうと、次の企画で掲示スペースや収納、電源などが足りなくなることがあります。
床や壁など長く使う部分と、企画に合わせて入れ替える装飾・什器を分けて考えましょう。どの部分を変更できるようにするか、必要な設備とあわせて計画しておくと、次の企画にも対応しやすくなります。使わない什器やポスターの保管場所、装飾を取り外した後の補修方法も考えておくと安心です。
池袋駅周辺には、百貨店や商業施設が集まるエリアもあれば、公園や文化施設に近い場所もあります。エリアによって来店する人の目的や移動経路が異なるため、候補物件の前をどのような人が通るのか、実際に確認しておきましょう。
池袋駅東口周辺には百貨店や専門店などが集まっています。買い物客を主なターゲットとする店舗では、駅や周辺の商業施設からどのような経路で来店するのかを確認しましょう。通りの反対側や斜め方向からも、店名や入口が見えるかチェックしておきたいところです。
店頭には、品ぞろえやサービスの特徴が短時間で伝わるよう、見せたい情報を絞って配置しましょう。通行人が店舗を見る位置と、入口へ向かう動線を一緒に考えることが大切です。上階や地下の店舗なら、建物入口の案内が見つけやすいか、立ち止まって確認できるスペースがあるかも検討しましょう。
サンシャインシティやアニメ・マンガ関連施設などを訪れる人をターゲットにするなら、駅から目的地まで、実際にどの道を通るのかを確認しましょう。同じ東池袋でも、駅からの距離だけで通行人の目的や行動を判断することはできません。
目的地へ向かう途中と帰り道では、立ち寄りたい店舗や滞在できる時間が変わることもあります。周辺施設への行き帰りに、どのような目的で自店を利用してもらえるかを考え、店頭の見せ方や客席・売場の配置に反映しましょう。イベントの来場者を想定する場合も、来場者数だけで需要を判断せず、実際の人の流れを確認することが大切です。
南池袋公園周辺でカフェや飲食店を計画する場合は、散策途中の休憩や食事、待ち合わせなど、どのような利用を想定するか整理しましょう。窓から見える景色や自然光の入り方、外から客席がどう見えるかも、店内の居心地に関わります。
一方、予約制のサロンなどでは、駅から迷わず来店できる案内と、到着後に落ち着いて過ごせる受付・待合スペースが重要です。公園に近いという立地だけでなく、自店の来店目的に合った空間を考えることが大切です。通りからの立ち寄りを増やしたいのか、予約客を中心に迎えたいのかによって、外観や窓の使い方も変わります。
池袋駅西口周辺には、商業施設のほか、東京芸術劇場や池袋西口公園などがあります。買い物や観劇、食事など、周辺を訪れる人の目的に合わせて、自店の営業時間や利用シーンを考えてみましょう。
例えば、観劇前後の食事を想定する飲食店なら、注文から料理の提供までにかかる時間や待機スペース、荷物を持ったお客様への対応も考えておきたいところです。周辺施設の利用時間と自店の混雑する時間帯を照らし合わせると、客席や受付の配置を考えやすくなります。西口全体を同じエリアとして捉えず、駅前と路地、通りごとの違いにも注目しましょう。
出店する建物によって、内装を変更できる範囲や、通行人に店舗の存在を伝えられる場所は異なります。店内のデザインだけでなく、入口までの案内や工事の条件も確認しておきましょう。
商業施設内では、共用通路を歩く人に商品や店舗の雰囲気をどう見せるかが重要です。入口付近に什器を並べすぎると、商品が見えていても入りにくく感じられることがあります。隣の区画から歩いてきたときの見え方や、店内の奥まで視線が届くかも確認しましょう。
また、内装や看板、照明などは施設が定める基準に沿って設計する必要があります。希望するデザインが施設の設計・工事条件に合っているか、早い段階で確認することが大切です。図面の確認にかかる期間や指定業者が担当する工事、搬入・施工ができる時間帯なども内装会社へ共有し、スケジュールと予算に反映してもらいましょう。
路面店では、窓や扉、看板を使って、どのような商品やサービスを提供する店舗なのかを伝えることが大切です。物販店なら代表的な商品、飲食店ならメニューや客席、サロンなら受付の雰囲気など、外から見せたいものを業態に合わせて考えましょう。
ただし、店内をすべて見せると、落ち着いて過ごしたいお客様にとって外からの視線が気になる場合もあります。入店前に伝えたい情報と、店内で確保したいプライバシーのバランスを考えながら、窓や入口を設計しましょう。昼夜での見え方やガラスへの映り込みも現地で確認し、外観と店内の雰囲気に統一感を持たせることが大切です。
ビルの上層階にある空中店舗では、予約して訪れるお客様でも、建物の入口や店舗のフロアが分からず迷ってしまうことがあります。道路から見える店名表示や建物の案内板、エレベーターを降りた先のサインなどを確認しましょう。
店舗に入った後も、受付へ進むのか、待合スペースで待つのかが分かる配置にすることが大切です。予約時に案内するアクセス情報と、現地の表示を一致させることで、初めてのお客様も迷わず来店しやすくなります。管理会社には看板を設置できる範囲を確認し、共用廊下に人が集中しないよう待機スペースも検討しましょう。
内装のデザインや仕様を決める前に、候補物件が営業に必要な条件を満たしているか確認しましょう。設備の容量やお客様の待機スペース、工事・搬入のルールなどを事前に整理しておくことで、設計のやり直しや開業後のトラブルを防ぎやすくなります。
飲食店の厨房機器やサロンの施術機器・洗髪設備など、導入する設備によって必要な電源や給排水、換気の条件は異なります。使用する機器の種類や台数を設計会社に伝え、既存設備で対応できるか確認しましょう。
店内の配管だけでなく、排気口や室外機の位置、設備の増設ができるかどうかも調べておく必要があります。物件を契約する前に、希望する営業内容と設備の条件が合っているか確認することが大切です。前の店舗と同じ業態でも設備をそのまま使えるとは限らないため、故障や劣化の有無、設備の能力、維持管理の担当範囲まで確かめておきましょう。
予約客の入れ替わりやイベント開始前、飲食店の混雑時などには、入口や受付付近に人が集まることがあります。普段の営業時に問題なく通れるかだけでなく、複数のお客様が同時に来店した際、どこで待ってもらい、どの順番で案内するかも考えましょう。
会計を待つ人と入店する人、商品を見る人の動線が重ならないよう、図面上で確認しておくことが大切です。人が立ち止まるスペースも考慮して、入口や受付の配置を決めるようにしましょう。共用通路や歩道に列が伸びないよう、管理会社のルールに合わせて予約方法や案内方法も工夫する必要があります。
物件によっては、工事ができる時間帯や資材の搬入経路、共用部分の使い方などが指定されています。大型の什器や機器が建物の入口や階段、エレベーターを通るか確認し、必要に応じて分割して製作したり、現地で組み立てたりする方法を検討しましょう。
看板についても、壁面への取り付けや照明の使用、案内板を変更できる範囲などを確認する必要があります。工事・搬入・看板設置の条件をまとめて設計会社へ伝えることで、後からの変更や追加調整を減らしやすくなります。近隣への工事連絡や騒音対策についても、誰が管理会社と調整するのかを決めておきましょう。
同じ広さの店舗でも、既存設備をどこまで活用できるか、どの部分を造作するかによって内装費用は変わります。見積もりに含まれる工事の範囲を確認し、別途工事や什器・備品の購入費も含めて開業予算を考えましょう。
前の店舗で使われていた床や天井、照明、空調などを再利用できれば、新設工事の費用を抑えられる可能性があります。ただし、既存の内装が自店のブランドや営業スタイルに合っているか、清掃や補修だけで使える状態かを確認する必要があります。
例えば、客席や施術室の位置を大きく変更する場合、既存設備が残っていても電気や空調の工事が必要になることがあります。そのまま使う部分、補修して使う部分、交換する部分を分けて見積もることが大切です。既存設備を残すために追加工事が必要になる場合もあるため、工事費全体を比較して判断しましょう。
受付カウンターや商品棚、ベンチ席などをオーダーメイドで製作する場合は、形状や素材、製作方法によって費用が変わります。店舗の印象を左右する部分には造作什器を使い、それ以外の場所には既製品を取り入れるなど、予算に優先順位をつける方法もあります。
複数社の見積もりを比較する際は、設計費や解体工事、設備工事、什器、看板など、含まれる項目をそろえましょう。見積もりの金額だけでなく、別途必要な工事や備品の購入費も含めた総額で判断することが大切です。商業施設やビルの指定業者に依頼する工事がある場合は、その費用と内装会社の工事内容が重複していないかも確認しましょう。
池袋で店舗デザイン会社を探す際は、会社の所在地だけでなく、自店に近い業態や物件での施工実績を確認しましょう。完成写真の雰囲気に加え、過去の案件でどのような課題があり、どう解決したのかを聞くと、その会社の提案力を判断しやすくなります。
飲食店、サロン、物販店では、必要な設備やお客様の動きが異なります。また、同じ業態でも、小規模な店舗と大型店舗、路面店と商業施設内の店舗では、適した設計が変わります。候補となる会社には、自店と近い条件の施工事例を見せてもらいましょう。
例えば、サロンなら受付と施術室の配置、カフェなら客席と厨房の動線、物販店なら商品の陳列や補充のしやすさなどが参考になります。似た条件の店舗で、何を優先し、どのような課題を解決したのかを聞くことが大切です。また、掲載されている事例について、企画・設計・施工のどこまで担当したのかも確認しておくと、依頼内容を整理しやすくなります。
完成写真では広く見える店舗でも、実際に商品や備品を並べ、お客様が入ると動きにくくなる場合があります。来店人数や予約方法、商品量、スタッフの人数などを事前に伝え、日々の営業を想定したレイアウトを提案してもらいましょう。
受付からサービスの提供、会計、清掃や商品補充まで、お客様とスタッフの動きを図面上で確認します。混雑する時間帯や予約客の入れ替わりまで考えられているかが重要なポイントです。季節やイベントによってレイアウトが変わる店舗では、什器や客席を動かした後の通路幅、照明、電源の配置についても相談しておきましょう。
店舗デザイン会社には、設計を中心に行う会社もあれば、内装工事や設備、什器の製作まで一貫して対応する会社もあります。物件の現地調査や管理会社との打ち合わせ、専門業者の手配などを誰が担当するのか、事前に確認しましょう。
開業希望日が決まっている場合は、工事の完了日だけでなく、商品や備品の搬入、スタッフの準備に必要な期間も共有しておきます。依頼先に任せる範囲と、自社で判断・手配することを明確にすることが大切です。引き渡し後に不具合が発生した場合の相談窓口や、追加工事・費用変更が発生する条件についても確認しておくと安心です。
池袋で店舗デザインを考える際は、立地や物件の特徴だけでなく、お客様にどのような体験を提供したいかを明確にすることが大切です。サロンの受付デザイン、カフェの客席や映像演出、物販店の商品体験スペースなど、施工事例から自店に取り入れたい工夫を探してみましょう。
店舗デザイン会社を選ぶ際は、自店に近い条件での施工実績があり、必要な設備や接客スタイル、日々の営業を踏まえた提案ができるかを確認しましょう。当メディアでは、実現したい空間に合わせて東京の店舗デザイン会社を紹介しています。池袋での開業・改装に向けて、依頼先を検討する際にぜひ参考にしてください。
東京エリアで店舗デザイン・内装設計に対応しているおすすめの会社を事例の多い空間別に厳選しました(※)。
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※東京エリアの事例数は各社公式サイトの掲載情報を基にした編集チーム調べ(2026年1月15日時点)