カフェの店舗デザインは、コンセプトを伝える世界観づくりと同時に、回転率や滞在時間、動線、メンテナンス性など運営のしやすさも重要です。
本記事では、東京にあるカフェの店舗デザインの事例を紹介します。


タクトデザイン工房は、名古屋・東京・大阪を拠点に店舗デザイン・設計・施工を一貫して支援しています。
こちらの事例では、木の温かさを主役にしつつ、清潔感のある明るいベースでまとめているのが印象的です。長い共用テーブルと壁面のベンチ席を組み合わせ、少人数の利用から作業利用まで受け止められるレイアウトになっています。
丸いブラケット照明が並ぶ壁面や、ルーバー状の木パネルのアクセントなど、素材の表情で空間にリズムをつけているのもポイントです。


TRUSTの店舗デザイン事業IDEALは、物件探しから店舗デザイン・内装工事、採用、Web制作までをトータルに支援しています。
空間の核は、黄色とクリーム色をメインにした強い色設計。階段まわりや壁面を大胆に彩色し、ネオンサインを「写真を撮りたくなる」アイキャッチとして取り入れることで、来店動機やSNSでの拡散と相性の良い見せ場をつくっています。


クロノバデザインは、個店に特化した店舗・空間デザイン会社です。
ブランドの背景や土地の雰囲気をデザインに落とし込みたいオーナーに向いています。
この事例は、ふらっと立ち寄れて、誰かに出会い、自分をリセットできる茶屋のような場を目指したデザインです。
川沿いの立地を活かし、入口から奥の川まで視線が抜けるレイアウトや、フルオープンできる大きなサッシで光と風を取り込み、水辺ならではの開放感と滞在価値を高めています。
カフェの店舗デザインでは、内装の雰囲気だけでなく、どのようなお客様が、どのくらいの時間滞在し、どのように注文・飲食するのかまで考えることが大切です。提供するメニューや営業スタイルによって必要な席数や厨房設備も変わるため、実際の店舗運営から逆算してレイアウトを決めると、見た目と使いやすさを両立しやすくなります。
客席数を増やしたいからといって、テーブルや椅子を詰め込めばよいとは限りません。ランチ利用を中心に回転率を高めたい店舗と、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごしてもらいたい店舗では、適した席のつくり方が異なります。
短時間利用が多い場合は一人でも座りやすいカウンター席、複数人での利用が多い場合は移動できるテーブル席を設けるなど、想定する客層に合わせて構成しましょう。席数だけでなく「誰が・何人で・どのくらい滞在するか」まで想定することが、使いやすい客席づくりにつながります。
ドリンク中心のカフェと、ランチや焼き菓子などを店内で調理するカフェでは、必要な厨房面積や設備が異なります。また、テーブルオーダーなのか、レジで先に注文するのかによっても、カウンターの役割は変わります。
エスプレッソマシンや冷蔵庫、シンクなどを導入する場合は、機器の大きさだけでなく、スタッフが作業するスペースや商品を受け渡す位置まで考えて配置することがポイントです。
カフェでは、店頭を通りかかった人が「入りやすそう」「ここで過ごしてみたい」と感じられるかも来店のきっかけになります。看板だけを目立たせるのではなく、ファサードや窓、入口まわりまで含めて店内の世界観が伝わるようにすると効果的です。
一方で、店内をすべて見せればよいとは限りません。落ち着いて過ごすことを重視する場合は、外からの視線を適度に遮りつつ入口付近の様子は分かるようにするなど、コンセプトに合わせて見え方を調整しましょう。
カフェでは、コーヒーや料理をこぼしたり、水回りの床が濡れたりすることがあります。デザイン性だけで仕上げ材を選ぶと、汚れが目立ちやすかったり、日々の清掃に手間がかかったりする場合があります。
特に厨房やドリンクカウンター周辺では、汚れの落としやすさや水への強さまで考えて素材を選ぶことが大切です。客席側でも、椅子を頻繁に動かす場所は床の耐久性を確認するなど、営業後のメンテナンスまで想定しておきましょう。
カフェでは、お客様だけでなく、注文を受けるスタッフ、料理やドリンクをつくるスタッフ、配膳や片付けをするスタッフが同じ空間を行き来します。動線が整理されていないと、混雑時にレジ前が詰まったり、配膳中のスタッフとお客様がぶつかりやすくなったりします。開店後の一連の動きを図面上で確認しておくことが重要です。
セルフサービス型のカフェでは、入店後に席を取るのか、先に注文するのかによって店内の人の流れが変わります。さらに、商品をカウンターで受け取るのか、スタッフが席まで運ぶのかによっても必要な通路が異なります。
レジ、商品受け取り口、水やカトラリーの置き場、返却口などを個別に配置するのではなく、お客様が店内をどの順番で移動するかに沿って配置すると、初めて来店した人でも利用しやすくなります。
厨房内では、食材を取り出す、調理する、盛り付ける、提供する、使用済みの食器を洗浄するといった作業が繰り返されます。それぞれの作業場所が離れすぎていると、スタッフの移動が増え、ピークタイムの提供スピードにも影響します。
特に、完成した商品を出す動線と、使用済み食器を洗い場へ運ぶ動線は可能な範囲で整理しておきたいところです。厨房機器の配置を決める際は、機器単体の寸法だけでなく、扉を開けるスペースや作業する人の立ち位置まで確認しましょう。
テイクアウト需要があるカフェでは、注文する人、商品を待つ人、店内で飲食する人がレジ周辺に集中しやすくなります。混雑時に入口まで列が伸びると、入退店する人の妨げになる場合もあります。
注文カウンターと商品受け取り場所を少し離すなど、待っている人がレジ前に滞留しない配置を検討するとスムーズです。モバイルオーダーなどを導入する場合も、通常注文とは別に商品を受け取れる場所を設けると動線を整理しやすくなります。
客席を増やすためにテーブル間を狭くしすぎると、スタッフがトレーを持って通りにくくなったり、お客様が席を立つたびに周囲の人が気になったりします。
席数と通路の使いやすさをセットで考えることが重要です。ベビーカーや大きな荷物を持ったお客様が多いエリアであれば、入口付近や一部の客席に余裕を持たせるなど、想定する利用者に合わせて調整しましょう。
カフェのレイアウトは、提供する商品だけでなく、店内での過ごし方によっても変わります。長時間滞在してもらう店舗とテイクアウト中心の店舗では、客席やカウンターに必要な面積が異なるため、営業スタイルに合わせて面積の配分を考えることがポイントです。
ゆっくり過ごしてもらうカフェでは、座り心地だけでなく、隣席との距離や荷物の置き場、テーブルの広さなども滞在しやすさに影響します。
一人客が多い場合は壁際のカウンター席や小さなテーブル席、グループ利用が多い場合は人数に応じて組み替えられる席を設けるなど、客層に合わせて複数の席種を用意すると対応しやすくなります。PC作業を想定する場合は、コンセントの位置もあわせて計画しましょう。
テイクアウトを主力にする店舗では、広い客席を確保するよりも、注文から商品の受け取りまでをスムーズに進められるカウンター設計が重要です。
スタッフ側も、注文を受けてからドリンクや商品を用意し、受け渡すまでの移動が長くならない配置にすると作業効率を高めやすくなります。限られた面積を客席ではなく厨房や待機スペースに配分することも、営業スタイルによっては有効です。
ベーカリーカフェでは、パンや焼き菓子を見ながら商品を選ぶ時間そのものが店舗体験の一部になります。入口から商品棚、会計まで自然に進める配置にすると、お客様が店内を回遊しやすくなります。
同時に、厨房から焼き上がった商品を補充するスタッフの動線も必要です。商品棚の前を横切って何度も補充する配置では混雑につながるため、厨房と陳列スペースの位置関係も確認しておきましょう。
コーヒー豆や食器、雑貨などを販売するカフェでは、商品をゆっくり見る人と、飲食のために席へ向かう人の動線が重なることがあります。
レジ前だけに商品を集中させるのではなく、物販スペースとして立ち止まれる場所をつくるなど、飲食客の通行を妨げない配置を考えましょう。商品を店外から見える位置に置けば、カフェ利用以外のお客様が入店するきっかけにもつながります。
カフェの内装費用は、店舗の広さだけでは判断できません。既存の厨房設備を使用できるか、新たに給排水や排気設備を整える必要があるかなど、物件の状態と提供メニューによって工事範囲が変わります。特に飲食店では、目に見える内装以外の設備工事が費用に影響する点を押さえておきましょう。
飲食店の居抜き物件であれば、厨房や給排水設備、空調などを活用できる可能性があります。ただし、既存のレイアウトが自店の営業スタイルに合わなければ、設備が残っていてもそのまま使用できるとは限りません。
たとえば厨房を店舗奥からカウンター付近へ移したい場合は、給排水や電気、排気などの工事が必要になる可能性があります。「居抜きだから安い」と判断するのではなく、残っている設備をどこまで流用できるか確認することが大切です。
エスプレッソマシン、食器洗浄機、オーブン、冷蔵庫など、導入する厨房機器によって必要な電源や給排水設備は異なります。調理内容によっては、排気や換気設備についても確認が必要です。
希望するメニューが決まっている場合は、内装設計を始める段階で使用予定の機器を共有しておくと、必要な設備を計画しやすくなります。物件契約後に設備容量が足りないと判明すると、追加工事が必要になることもあるため注意しましょう。
店舗の形状に合わせたカウンターや壁面ベンチを造作すると、限られた面積を活用しながら、カフェらしい統一感のある内装をつくりやすくなります。一方で、造作する範囲が増えれば製作や施工にかかる費用も増えます。
店舗の印象を左右する部分には造作家具を使い、その他の席には既製品を取り入れるなど、予算をかける場所を整理するのも方法のひとつです。デザイン性だけでなく、破損した際の交換やレイアウト変更のしやすさまで考えて選びましょう。
東京でカフェの店舗デザイン会社を探す際は、完成写真の雰囲気だけでなく、厨房や客席の使いやすさまで考えた設計ができるかを確認しましょう。物件によってはビル側の工事条件や設備上の制約もあるため、デザインと飲食店として必要な設備の両方を相談できる会社を選ぶことがポイントです。
施工事例を見る際は、デザインのテイストだけでなく、店舗面積や席数、提供方法などにも注目しましょう。広い郊外型カフェと都心の小規模カフェでは、同じデザインを希望しても必要なレイアウトは異なります。
自店と条件が近い事例があれば、客席と厨房にどの程度の面積を割いているか、カウンターをどこに配置しているかなどを見ることで、相談時のイメージを具体化しやすくなります。
カフェでは、客席のインテリアだけでなく厨房機器、給排水、電気、空調、排気なども店舗づくりに関わります。デザイン案が魅力的でも、厨房が狭くスタッフが動きにくければ、営業開始後の負担になりかねません。
相談するときは、メニューや提供方法、導入予定の厨房機器まで伝え、営業時のオペレーションを踏まえて厨房と客席を提案してもらえるかを確認しましょう。
東京のテナントでは、建物によって工事可能な時間帯や施工方法、指定業者の有無、排気設備を設置できる位置などが決められている場合があります。希望する厨房設備や外観変更が、物件側の条件によって実現できないケースも考えられます。
物件が決まっている場合は、貸主や管理会社から提示されている工事条件を店舗デザイン会社にも共有しましょう。物件探しから相談できる会社であれば、契約前に設備や工事面の懸念を確認してもらえる場合もあります。
店舗デザイン会社によって、デザイン・設計を中心に対応する会社、内装施工まで一貫して行う会社、厨房設備や物件選びまで相談できる会社など、対応範囲は異なります。
特に初めてカフェを出店する場合は、内装会社とは別に厨房設備会社や各施工会社との調整が必要になるケースもあります。自分たちで手配する範囲と依頼先に任せたい範囲を整理して比較することで、開業準備を進めやすい会社を選びましょう。
今回紹介した事例からは、カフェの店舗デザインが「素材の温かさで居心地をつくる」方向にも、「色やサインで写真映えの強い動機をつくる」などの方向にも展開できることが読み取れます。
大切なのは、見た目の好みだけでなく、客層や提供メニュー、回転率と滞在時間の設計、工事中の営業可否など、事業条件に合う提案ができる会社を選ぶことです。
当メディアでは、カフェをはじめ、エステサロンならリラクゼーション重視、飲食店ならオペレーション重視、商業施設ならエンターテイメント重視など、デザインしたい空間別に東京でおすすめの店舗デザイン会社をまとめています。店舗デザインを検討している方は、ぜひ理想の店舗イメージを探してみてください。
東京エリアで店舗デザイン・内装設計に対応しているおすすめの会社を事例の多い空間別に厳選しました(※)。
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| 東京の事例 | 27件 |
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| 東京の事例 | 15件 |
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※東京エリアの事例数は各社公式サイトの掲載情報を基にした編集チーム調べ(2026年1月15日時点)