店舗デザイン・内装の
費用相場と予算を抑えるコツ

店舗の開業・改装を検討する際、多くの方が懸念するのが「店舗デザイン・内装にかかる費用」ではないでしょうか。
「できるだけ安く抑えたい」と思う一方で、費用ばかりを優先すると、デザイン性が損なわれたり、使い勝手の悪いレイアウトになったりと、オープン後の経営に影響を及ぼす可能性があります。

本記事では、「業種別のリアルな坪単価相場」に加え、見積もりの仕組みや、デザイン性を保ちながら予算内に収める「コスト調整のコツ」を分かりやすく解説します。

店舗デザイン・内装費用の坪単価相場(業種別)

内装費用は、業種ごとに必要となる「設備(水回り・空調・排気など)」の規模によって大きく変動します。ここでは、店舗の状態が何もない「スケルトン物件」と、以前の設備が残る「居抜き物件」に分けて、主要な業種別の費用相場を解説します。

カフェ・飲食店の費用相場

飲食店は、厨房設備や大容量の給排水管、強力な排気ダクトの設置が必要になるため、他の業種に比べて内装費用が高くなりやすい傾向があります。また、保健所の営業許可基準を満たすための工事も必須となります。

※焼肉や本格的なレストランなど、火や油を大量に扱う「重飲食」の場合は、特殊な排気設備が必要になるため坪単価が100万円を超えるケースも珍しくありません。
【参照元:株式会社シンクロ・フード 店舗デザイン.COM(URL:https://www.tenpodesign.com/cost/food/)などの公開データを基に作成】

美容室・サロンの費用相場

美容室の内装費用は、他業種に比べても高止まりしやすい特徴があります。シャンプー台を設置するための大容量の給湯設備(ボイラー等)や、排水を流すための「床上げ工事」、複数のドライヤーを同時に使うための電気容量の増設工事など、特殊なインフラ整備が求められるためです。
さらに、リラクゼーション目的の個室を設ける場合、間仕切り壁や防音への配慮で造作費用が上乗せされます。

【参照元:各種店舗内装ポータルサイトの美容業態実績データを基に作成】

アパレル・物販店の費用相場

物販店は大規模な水回りやガス設備を必要としないため、飲食店や美容室に比べるとインフラ設備の基本工事費は抑えられます。
一方で、商品を魅力的に見せるための照明計画や、ブランドの世界観を表現する特注の陳列棚(造作家具)、エントランス(ファサード)のデザインに予算が割かれるのが特徴です。

【参照元:株式会社シンクロ・フード 店舗デザイン.COM(URL:https://www.tenpodesign.com/cost/)などの公開データを基に作成】

費用はどこにかかる?見積もりの内訳と基本

提示された見積もりが妥当かどうかを判断するためには、内装費用がどのような項目で構成されているかを知っておくことが大切です。

設計費と施工費の違い

店舗内装の費用は、大きく「設計費」と「施工費」の2つに分けられます。

設計費は、店舗のコンセプトづくりやレイアウトの考案、図面・パースの作成などにかかる費用です。一般的には「総工事費の10%〜15%程度」、または「坪単価3万〜10万円程度」で算出されます。
【参照元:株式会社アイミツ 店舗デザイン費用相場公式サイト(URL:https://imitsu.jp/cost/interior-decorator/)】

施工費は、完成した図面をもとに、大工や設備業者が実際に現場で工事を行うための材料費や人件費を指します。

スケルトン物件と居抜き物件での費用の差

前述の相場からも分かる通り、居抜き物件を活用すれば、壁や天井、空調、水回りなどのインフラ設備をそのまま流用できるため、施工費を大幅に圧縮できます。
ただし、居抜き物件は「目に見えない設備の老朽化」に注意が必要です。「前テナントが残したエアコンが故障していた」「排水管が詰まっており引き直しになった」といった事態が起きると、結果的にスケルトン物件と同等の費用がかかってしまうこともあります。
契約前に、店舗設計の専門業者による現地調査を実施することをおすすめします。

予算オーバーを防ぐ!内装費用を賢く抑える3つのコツ

店舗の品質やデザイン性を落とさずに、コストダウンを図る「バリューエンジニアリング(VE)」の考え方を取り入れた、3つの具体的なコツをご紹介します。

1. 優先順位を明確にし、素材にメリハリをつける

店舗内のすべての場所に高価な素材を使うと、予算はすぐに超過してしまいます。お客様の視界に入りやすい「エントランス」や「カウンター」には予算をかけ、スタッフルームやトイレなどのバックヤードはシンプルなクロス仕上げにするなど、メリハリをつけるのが基本です。
また、高価な天然石や無垢材の代わりに、耐久性や防滑性に優れた「高機能タイル」や「リアルな木目調の塩ビタイル」を活用することで、意匠性を保ったまま材料費と施工費を抑えられます。

2. 既存の設備(インフラ)を活かすレイアウトにする

内装工事で特にコストがかさむのは、床下の給排水管や、天井裏の空調ダクトを延長・移設する工事です。
居抜き物件や既存のインフラが残っている物件では、水回りの位置(厨房やシャンプー台など)を極力動かさないレイアウトを組むことで、配管工事費を数十万単位で削減できる場合があります。

3. 設計と施工を「一貫体制」で任せられる会社を選ぶ

デザイン設計のみを行う事務所に依頼し、施工を別の工務店に行わせる「分離発注」の場合、別途で設計料が必要になります。また、デザイン性を追求した結果、施工の見積もりが予算を大幅にオーバーし、図面の引き直しで工期が遅れるトラブルも少なくありません。
設計から施工までを社内で一貫して行う「一括対応」の会社であれば、デザイナーが予算や工期、施工の難易度を把握しながら設計を進めるため、予算超過を防ぎやすく、トータルコストを抑えやすいという特徴があります。

【まとめ】予算内で希望の空間を叶える会社を選ぼう

店舗デザイン・内装を依頼する会社には、それぞれに得意な領域があります。

もし、予算の枠内で空間の美しさと機能性(スタッフの働きやすさなど)を両立させたいとお考えであれば、設計・施工を一貫体制で行う会社が適した選択肢となります。

ただし、同じ一貫対応の会社であっても「リラクゼーション空間の演出が得意」「オペレーション動線の構築に強い」「コスト調整の提案に長けている」など、会社ごとに独自の強みを持っています。まずはご自身の希望する予算や店舗のビジョンを整理し、自社のニーズにしっかりと寄り添ってくれるパートナーを見つけることから始めてみてください。

当メディアでは、リラクゼーション、オペレーション重視、エンターテイメント性など、実現したい空間タイプ別に東京のおすすめ店舗デザイン会社を紹介しています。店舗デザインを検討している方は、参考にしてください。

「実現したい空間」で選ぶ
東京の店舗デザイン会社3選

東京エリアで店舗デザイン・内装設計に対応しているおすすめの会社を事例の多い空間別に厳選しました(※)。

リラクゼーション
店舗のデザインなら
エステサロン
美容室
クリニック
東京の事例 19件
タクトデザイン工房
リラクゼーション系店舗のデザイン
引用元:タクトデザイン工房公式HP(https://www.takt-design.net/result/salon/17731/)
おすすめの理由
  • 天然素材の床材や壁材、輸入建材によるオリジナル什器や特注家具を組み合わせ、リラックス空間を演出
  • 代表が10年以上の店舗経営の経験を持ち、集客やリピートにつながる「顧客がやすらげる空間」を設計
オペレーション
店舗のデザインなら
居酒屋
ラーメン
チェーン飲食店
東京の事例 27件
TRUST
オペレーション系店舗のデザイン
引用元:TRUST公式HP(https://ideal-shop.jp/works/2018/02/19/4075/)
おすすめの理由
  • 特に飲食店の施工実績が豊富で、入店・注文・配膳・会計・退店に至るまでのスムーズな動線を設計。
  • 床材・壁材なども耐久性や清潔感を考慮した素材を選定。長期的な修繕コストや日々の清掃にかかる手間を削減する。
エンターテイメント
店舗のデザインなら
娯楽施設
商業施設
特別展
東京の事例 15件
乃村工藝社
エンターテイメント系店舗のデザイン
引用元:乃村工藝社公式HP(https://www.nomurakougei.co.jp/achievements/page/namco-tokyo/)
おすすめの理由
  • 映像、照明、音響など演出技術に特化した専門部隊が在籍。初期から「建築」「演出」を統合したデザイン設計を提案する。
  •    
  • 手掛けた施設の顧客動線、エリアの滞在時間、SNS拡散率などのデータを収集・分析。数字に基づく運営が可能に。

※東京エリアの事例数は各社公式サイトの掲載情報を基にした編集チーム調べ(2026年1月15日時点)

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