本記事では、表参道における店舗デザインの事例と、デザインを手掛けた会社の特徴を併せて紹介しています。表参道に新しく出す店舗のデザインや既存店舗のリニューアルを検討中のオーナーは、参考にしてみてください。
Instagramで「#表参道新店舗」のタグがついている画像を検索し、おすすめ表示された100件から、表参道にある店舗の特徴とトレンドを分析しました(※2025年12月10日時点・編集チームによる
調査)。
表参道の店舗は、洗練されていながらも、無機質になりすぎない「柔らかさ」を併せ持ったデザインが主流です。
具体的には、外光をたっぷりと取り込むガラス窓や、開放感のある高い天井、温かみのある木材やこだわりの照明など、訪れた人が「落ち着く」と感じられるポイントを作る工夫が多く見られました。
原宿よりは大人っぽく、青山寄りの港区エリアほど格式張りすぎない、大人の遊び心を含んだデザインが好まれているのでしょう。
全体的に美容室やアパレルショップ、カフェが密集しているため、埋もれないためにデザインで差別化を図る戦略が重要となります。
まず、実際に表参道の店舗デザインを手掛けた実績がある会社に絞り込むことが大切です。その上で、各社の具体的な施工事例を詳細に確認しましょう。
新設・リニューアルを予定している店舗の雰囲気やコンセプトに最も近い実績を持つ会社を選ぶことが成功への近道となります。
本記事では、表参道駅を中心に、渋谷区神宮前・港区北青山および南青山3~5丁目周辺を「表参道エリア」と定義して事例を紹介しています。


アウトドアブランドを展開する企業のショールームをデザインした事例です。
木目調の床と芝生エリアを組み合わせることで、屋内でありながらアウトドアの開放的な空気感を演出しています。
テントをそのまま設置できる広々としたレイアウトで、商品の利用シーンを直感的にイメージさせることに成功。白を基調とした空間は、カラフルなアパレル商品の魅力を引き立てており、表参道らしい「洗練された遊び心」を感じさせるデザインに仕上がっています。
| 所在地 | 東京都渋谷区神宮前3-6-10 |
|---|---|
| オープン | 要問い合わせ |
資金調達のサポートから物件探し、店舗デザイン、Webサイトの制作・集客までをワンストップで依頼することが可能です。
公式HPには飲食店の事例が多く掲載されており、東京都内だけでも27件※1確認できました。
長期的な修繕コストを抑えられるように耐久性の高い床材・壁材を選定しているほか、入店から注文・配膳・会計・退店までのオペレーションを重視した設計を得意としています。


結婚式場内にあるチャペル、カフェ、サロン、宴会場(3フロア)、フラワーショップを全面リニューアルした事例です。
結婚式だけでなく、企業のパーティーやイベント貸しなどの利用を増やす目的で改修を実施。
アーチや回廊などのクラシカルな建築美を残しつつ、各フロアの内装ではそれぞれ異なる世界観を打ち出しています。
「歴史ある建物」と「新しいデザイン」を融合させたことで、表参道にふさわしい上質でフォトジェニックな空間に生まれ変わりました。
| 所在地 | 東京都港区北⻘⼭3-5-30 |
|---|---|
| オープン | 2023年 |
ブランドの世界観を具現化する企画力と、それを実現する高い技術力・施工管理能力を強みとしている会社です。博物館や展示会、商業施設など、大規模で高いデザイン性が求められる空間創造を長年手掛けてきた歴史があります。
公式HPには、エンターテイメント系の店舗デザイン事例が多く掲載されており、東京都内だけでも15件※2ありました。


日本のフィギュアをオンライン販売していた中国の会社が、表参道に店舗を構えて日本進出を果たした事例です。
ホビーショップの概念を覆す、近未来的でクールなデザインに仕上げています。
モノトーンとシルバーで構成された店内は、まるでSF映画のセットのような空間。天井には鏡を配置し、狭さを感じさせない工夫が凝らされています。大人っぽく、でも遊び心があるという表参道のトレンドを体現した事例だと言えるでしょう。
| 所在地 | 東京都渋谷区神宮前4-16-12 |
|---|---|
| オープン | 2022年 |
市場調査から企画、デザイン設計・施工、運営マネジメントまで手掛けている会社です。
そこにしかない唯一無二のお店づくりを大切にしており、チェーン店のような均質化されたデザインとは一線を画す提案を持ち味としています。
店舗ロゴを含むデザイン全般のプロデュースも依頼可能。
公式HPには、東京都内だけで53件の飲食店をデザインした事例※3が掲載されていました。


外観は、表参道の裏通りという立地を活かした隠れ家のような佇まい。外壁に施された大胆な石造りの意匠は、一歩足を踏み入れる前から非日常感を漂わせています。
内装にはモルタルや石材を思わせる重厚なカウンターを配置。アンティーク調の椅子や柱の装飾、計算された照明が落とす陰影は、まるでヨーロッパの古城に迷い込んだような没入感を生み出しています。
| 所在地 | 東京都港区南青山3-5-3 ブルーム南青山B1F ※現在は店名が「bar 城.」に変更されています。 |
|---|---|
| オープン | 2012年 |
現場調査から資金調達のサポート、デザイン設計、施工までを一貫対応できる会社です。
特徴的なのは、3DCGパースを使ったプレゼンテーション。その場で依頼者の要望を反映させて修正を行っているため、完成イメージのズレを防げます。
公式HPに掲載されている事例は飲食店が多く、東京都内だけで100件以上※4確認できました。


「エステ」と「ジム」を共存させたセルフエステスタジオの店舗デザイン事例です。
コンクリート調の無機質なグレーをベースにしつつ、壁面には差し色となるパステルピンクを大胆に配色。甘すぎない大人の可愛らしさとスタイリッシュなジムのイメージを両立させています。
美容室やサロンがひしめく表参道エリアにおいて、ブランドカラーを印象的に使いながら、無機質になりすぎない「柔らかさ」を持たせたデザインは、差別化の参考になるでしょう。
| 所在地 | 東京都渋谷区神宮前4-15-4 YC表参道第3ビルB1F |
|---|---|
| オープン | 2018年 |
物件探しからデザイン提案、設計・施工まで手掛けている会社です。
これまでに手掛けた設計・施工数は累計10,000件以上※5。「消費者」と「ビジネス」、両方の視点を踏まえてデザインに落とし込むことを大切にしているのが特徴です。
公式HPに掲載されている事例は飲食店(レストラン・バー)が多く、東京都内だけで38件以上※6確認できました。
表参道で店舗をつくる際は、「表参道らしいおしゃれな空間」を目指すだけでは十分ではありません。大通り沿いと路地裏、路面店と地下・2階以上の店舗では、通行人からの見え方や来店までの動線が異なります。また、本記事で表参道エリアとしている神宮前と北青山・南青山では所在地する区も異なるため、物件の立地・階数・建物条件に合わせて店舗デザインを考えることが重要です。
表参道の大通り沿いでは、歩行者からファサードやショーウインドウが見えやすいため、店内の世界観や商品を外へどう見せるかが店舗デザインのポイントになります。全面を派手に装飾するのではなく、窓越しに商品や店内の照明が見えるようにするなど、建物の外観と一体で入口を設計すると店舗の特徴を伝えやすくなります。
一方、神宮前や南青山などの路地に入った店舗では、大通りのように偶然目に入るとは限りません。入口の素材や照明、サインなどを使い、「この先に店舗がある」と分かる手掛かりをつくることが大切です。隠れ家らしさをコンセプトにする場合でも、初めて訪れる人が入口を見つけられるかは確認しておきましょう。
ブランドを目立たせたいからといって、看板を大きくしたり色数を増やしたりすればよいとは限りません。表参道では店舗単体だけでなく、建築そのものや沿道の景観と組み合わせて見られるため、ファサードの素材やサイン、照明まで含めてデザインする必要があります。
また、本記事で扱う表参道エリアは渋谷区神宮前と港区北青山・南青山にまたがります。渋谷区では景観計画に加えて原宿・神宮前エリア独自の屋外広告物ガイドラインが定められており、港区にも屋外広告物の景観形成に関するガイドラインがあります。看板を計画する際は、デザインを固める前に物件所在地のルールや必要な手続きを確認することが重要です。
路面店ではファサードそのものが店舗への入口になりますが、2階以上や地下にある店舗では、通行人がまず建物の入口を見つけ、階段やエレベーターを使って店舗まで移動する必要があります。
そのため、店舗内部だけをデザインするのではなく、道路から建物入口、階段・エレベーター、店舗入口までの見え方を確認することが大切です。ビル側で設置できるサインの位置が限られている場合は、入口の照明や扉まわりのデザインなども含めて、来店時に迷いにくい導線を考えましょう。
特に地下店舗では、外から店内の様子が見えにくいため、メニューや商品、ブランドの雰囲気など、入店を判断するための情報をどこで伝えるかも設計段階で整理しておきたいところです。
希望する店舗デザインを実現できるかどうかは、内装の広さだけでは決まりません。既存建物では、電気容量、給排水、空調、排気経路、天井高などの条件によって、設置できる設備やレイアウトが制限される場合があります。
たとえば飲食店では厨房の排気や給排水、美容室やサロンではシャンプー台などの水回り、物販店では照明や什器の配置など、業態によって確認したい設備が異なります。
物件契約後に必要な工事ができないと分かると、店舗計画そのものを変更しなければならない可能性もあります。できれば物件を契約する前に店舗デザイン会社へ相談し、希望する業態・レイアウトを実現できる建物か確認すると安心です。
表参道にはアパレルや美容室、サロン、飲食店などさまざまな店舗がありますが、業態によってデザインで優先すべきポイントは異なります。表面的なテイストだけを参考にするのではなく、商品・サービスをどのように体験してもらう店舗なのかを起点に空間を考えましょう。
アパレルや物販店では、内装そのものを目立たせるだけでなく、商品がどのように見えるかまで考える必要があります。商品数が多いからといって壁面いっぱいに陳列すると、一つひとつの商品が埋もれてしまうこともあります。
ブランドを象徴する商品は余白を持って見せる、季節やコレクションに応じて什器を動かせるようにするなど、販売方法まで想定してレイアウトを決めることがポイントです。また、店頭からどの商品が見えるかを意識すると、通行人へブランドの特徴を伝えやすくなります。
本記事で紹介したアウトドアブランドのショールームのように、商品を並べるだけでなく実際に商品を使うシーンまで空間で見せる方法も、ブランド体験をつくる選択肢になります。
美容室やエステサロンでは、雰囲気をつくる照明だけでなく、施術やカウンセリングに必要な明るさを確保する必要があります。店内全体を暗くして高級感を演出すると、髪色や肌の状態を確認しにくくなる場合もあるため、場所ごとに照明の役割を分けて考えましょう。
また、表参道では店頭から内部が見える開放的な店舗もありますが、カウンセリングや施術まで外から見える配置が適しているとは限りません。受付は入りやすさを意識しつつ、施術スペースは視線を遮るなど、公開する場所とプライベートな場所を分けることがポイントです。
セルフエステや美容サービスではブランドカラーを内装に取り入れながら、「写真に残したくなる場所」と「落ち着いて施術を受ける場所」を分けて設計するのも方法のひとつです。
カフェやレストラン、バーでは、客席側の雰囲気だけでなく、厨房から客席までのスタッフ動線も店舗デザインに影響します。料理やドリンクの提供、下げ膳、会計などでスタッフ同士の動線が重なると、営業中の使いにくさにつながります。
特に限られた面積の店舗では、客席を増やすほど売上につながるとは限りません。厨房から各席までの距離や通路幅、レジ前の待機スペースなども含めて、営業時の動きを確認しましょう。
また、地下のバーや路地裏の飲食店であれば、外から内部をすべて見せず、入口から店内へ進む過程で世界観をつくる方法もあります。立地そのものを店舗体験の一部としてデザインすることで、路面店とは異なる魅力を打ち出せます。
ショールームやブランドの体験型店舗では、商品を陳列するスペースだけでなく、実際に触れる、試す、写真を撮る、スタッフから説明を受けるなど、来店者がどのように商品と関わるかを考えることが大切です。
大型の商品を展示する場合は、搬入経路や商品の入れ替え方法も確認しておきましょう。イベントや新商品の発表など複数の用途を想定する場合は、固定什器を増やしすぎず、レイアウトを変更できる余地を残しておくと運用しやすくなります。
表参道の店舗デザインを依頼するときは、完成写真のテイストだけで会社を選ぶのではなく、自店と近い条件の店舗を手掛けた経験があるかを確認しましょう。特に、業態だけでなく立地や建物条件まで近い事例を見ることがポイントです。
店舗デザイン会社の事例を見る際は、「表参道の事例があるか」だけでなく、その店舗が大通り沿いなのか路地裏なのか、路面店なのか地下・上階なのかまで確認すると参考になります。
たとえば路面店のファサードを数多く手掛けている会社と、商業ビル内の店舗を得意とする会社では、提案の得意分野が異なることがあります。自店と条件が近い事例について、どのような課題があり、デザインでどう解決したのかまで確認すると、依頼後の提案をイメージしやすくなります。
店舗を開業するためには、デザイン案をつくるだけでなく、実際の物件で施工できるかを確認する必要があります。特に既存ビルでは、設備容量や排気経路、給排水、建物側の工事ルールなどを踏まえて計画しなければなりません。
候補物件が決まっている場合は、店舗デザイン会社へ図面や物件情報を共有し、現地調査に対応してもらえるか確認しましょう。契約前から物件の懸念点を相談できる会社であれば、デザインを始めてから大幅な計画変更が発生するリスクを抑えやすくなります。
店舗デザイン会社によって、デザイン・設計を中心に行う会社、内装施工まで一貫して対応する会社、物件探しや資金調達、Web集客まで支援する会社など対応範囲は異なります。
デザイン性を最優先して設計会社と施工会社を分ける方法もあれば、開業準備の窓口を減らすために設計・施工をまとめて依頼する方法もあります。どちらが適しているかは、開業経験や社内で対応できる範囲によって変わります。
「何をデザイン会社へ任せ、何を自分たちで手配するのか」を先に整理することで、表参道での出店計画に合った依頼先を比較しやすくなるでしょう。
東京エリアで店舗デザイン・内装設計に対応しているおすすめの会社を事例の多い空間別に厳選しました(※)。
| 東京の事例 | 19件 |
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| 東京の事例 | 27件 |
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| 東京の事例 | 15件 |
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※東京エリアの事例数は各社公式サイトの掲載情報を基にした編集チーム調べ(2026年1月15日時点)